東京手描友禅 tokyotegakiyuzen.com

Tokyo Tegaki Yuzen

東京の伝統工芸


2020 Tokyo Olympic

 
東京スカイツリー
Tokyo Skytree





















































































































                        



江戸・東京の手描友禅は“江戸友禅”ともよばれ江戸の『粋(いき)』を現代に継承しています。


制作・監修/東京都知事認定_東京手描友禅・伝統工芸士 伊藤 洋いち


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『東京手描友禅.com』の日本語ドメインを保有していますが、現在は公開運用設定されていません

 江戸・東京の手描友禅

東京手描友禅は、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都知事指定伝統工芸品、地域団体商標登録(第5488669号)です。
創造的で洗練されたモダンとも言われるその都会的なセンスは江戸の昔から現代まで庶民文化の中に脈々と育まれて来ました。
古くから江戸友禅、江戸手描友禅として親しまれてきました。
今日では、日本国内のみならず海外においても手描友禅は高い評価を得ています。

正絹織物生地に描かれた色艶やかな手描友禅の模様は多くの人々を魅了しています。
大相撲力士の場所入り着ものや呼出しが纏う羽折の手描友禅による染め付けも担っています。験を担ぐ社界なので、返される笑顔が制作の励みとなります。
CMなどで公開周知された作品のみ紹介いたしておりますが、
無断転用は禁止といたします。

― ごあいさつ ―

『染匠イトウ工房』は私で三代目になります。

 初代が独り立ちを許されてから、明治・大正・昭和・令和と時代を経て現在に至っています。


 創業当時は『伊勢ふく』の屋号で、手拭いの染めや暖簾なども手掛けていたようです。
次代になり、呉服専門店や玄人筋からの誂え着ものを主に制作をするようになりました。

 当代になり、一般の方々からの『私だけの一枚』と言う制作も手掛けるようになりました。

 その他、大相撲の呼出しが纏う四股名などを染め抜いた羽織の制作も数多く手掛けています。
主なものに「北の湖」「稀勢の里」「鶴竜」「琴奨菊」「伊勢ヶ濵」「髙砂」「二所ノ関」などがあります。

令和三年春 染匠イトウ工房 伊藤 洋いち 拝 
(東京都知事認定・伝統工芸士)

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― はじめに ―

このtokyotegakiyuzen.comは、東京都工芸染色協同組合が運営する公式ホームページではありません。
このtokyotegakiyuzen.comのホームページの運営者は、東京手描友禅の事業所、染匠 イトウ工房です。
このtokyotegakiyuzen.comのホームページの管理者は、伊藤洋いち
(東京都知事認定・伝統工芸士)です。


染の街・しんじゅく 『染の小道』 10周年を迎え暖簾を制作展示しました。  
   
 (株)永谷園許諾を得て、仕事で手掛けた遠藤関のCM衣装を題材にした図案で制作しました。
配置の図柄は、実際のキモノと同寸法になっていますが、四股名は大相撲に置き換えています。
 


『染の小道』 10周年
御祝いに頂戴した胡蝶蘭です。
お知らせ 
 
第10回となる『染の小道』会期中に16,000人以上のご来場者を得られたとのことでした。

天候にも恵まれ三日間の会期中、訪れていただいた方々に御礼と感謝を申し上げます。


 新宿区には東京都の伝統工芸品の東京手描友禅、東京染小紋、東京無地染、江戸更紗、江戸刺繍など染色関連の事業所が地場産業として立地しています。

『染の小道』は地域の街興しイベントとして街の人達が中軸となって立ち上げられました。

2018年に10周年を迎え、著名な企業などからも深い理解や協賛を得られるようになりました。

実際に染色業に携わっている人達にとっても掛け替えのない励みとなっています。

日本全国のみならず国外の染色愛好家からも関心を寄せられるようなり、出品展示を希望される人もいます。間近に迫った2020オリンピックの東京開催に向けて、更に充実した内容に成熟をして行くことを願っています。

生活様式のグローバル化に伴い、伝統工芸品の分野でも呼応した製品の開発や需要の開拓が必須の課題となっています。

生活の中に育まれる文化的産業として、伝統工芸品が定着し続けることを望んでいます。


手描友禅の工程
手描友禅の工程は、こちらから どうぞ

右の写真をクリック
すると手描友禅の工程ページへ進みます。

振り袖が染め上がるまでの工程を白生地の段階から、写真を添えて詳しく紹介しています。


 工房見学について

大相撲の遠藤関が着ている長着や呼出連が“ふれ太鼓”や挨拶回りに着ている部屋名や力士名の入った袢纏羽折の手描制作加工をしていることが知られるようになって、お声掛けなどをいただき励みともなり、とても嬉しく感じています。

制作している作業現場への見学に関するご希望も多くいただくようになりましたが、意匠図案が納品される以前に外部に周知されてしまうことを制作依頼先から禁じられていますので、制作途中での見学など、ご覧いただくことへのご希望に添うことが叶いません。

但し、小学校、中学校の夏休み7・8月の土曜・日曜日に限り伝統工芸に関する学習の一環として、教職員の引率同行を必須として3~5名程度の少人数にて、見学・研修などを受け入れています。

平成30年度の受入れ可能日については予定枠日数が満了となりしましたので、現在申し込み問い合せには、応じられません。

なお、対応期間中も大相撲関係の衣装制作中は作業の公開や見学を実施することができません。


染色豆知識 <新宿編>
新宿区では大正時代の中頃から、区内を流れる神田川・妙正寺川の流域に染色業が地場産業として立地し、周辺の練馬区や中野区、豊島区の他、都内全域工房が点在しています。
みずもと」は余分な染料や染糊などを水で洗い流す作業です。かつては自然の河川を作業場としていましたので、地元の風物詩とまで言われましたが、現在では環境保全のため屋内設備での作業となっています。



★TV番組『お江戸粋いき!』が「江戸 東京 職人の名品」として一冊の本になりました。
★番組放映をご覧いただけなかった皆さまにも興味を持っていただける内容に仕上がっています。
◆江戸手描友禅◆として掲載されています。
※出版社にて絶版となりました。

ISBN4-487-800911-9 A5変形判 並製 208頁〕番組制作スタッフ編/東京書籍

くらしの中の伝統 『新宿区の染色業』 PDFファイルになっています。
下記に掲載の表紙写真をクリックするとPDFファイルが開いて見ることができます。
現在絶版となり教育資料として公開していますので、商用目的の利用は厳禁します。


   
平成5年版 平成15年版(英訳付)

《 絹 の 画 廊 》 SilkGallery
 
大相撲・遠藤関が着る浴衣(ゆかた)仕様の長着を制作させていただく機会をいただきました

正絹縮緬地に隈取り文様をあしらった図柄です。

ピンク地の隈取り文様は“糸目友禅”の技法を用いて制作し、伝統的工芸品証紙を添えて納品いたしました。

証紙認定された伝統的工芸品“東京手描友禅”を身に纏っての場所入りは、東京の地域ブランドとしても栄誉のことで喜ばしい限りです。

NHKサンデースポーツなどの放映で名古屋場所入りする遠藤関の後ろ姿をご覧になり、肩幅一杯の大きな隈取りに驚嘆された方も多いようです。

三役昇進の願いを込めて、次作の制作も担わせていただいています。

今になり、“江戸の粋”を思う存分発揮できる制作の場に携わることが叶い職人冥利に尽きる思いです。

     
 鳳華風流(ほうかふうりゅう)技法:手描友禅 生地:正絹紬地 地色:ピンクベージュ

 この作品は、正倉院宝物に見られる紋様を墨線で描いた明治初期の武家出身の画家、小田切春江(おだぎり しゅんこう)による『奈留美加多』(なるみかた)という画集を参照しています。

 唐花(牡丹)紋様と鳳(おおとり)に葡萄蔓(ぶどうつる)紋様をあしらい、よろけ縞と呼ばれる和更紗紋様を組み合せて、図案を構成しました。

 薄墨鼠色の糸目糊置きをした紋様に、友禅彩色の下地として黄色の真糊を筆意濃淡を付け、打たせ糊置き(刷毛引き)をしています。そして紋様全体に色糊を打たせた上から、金茶色や赤朱色、焦茶色の染料で友禅挿しを施しました。

 友禅挿し後の色蒸し工程で、先の打たせ糊と友禅挿しの染料が糊の濃淡や筆意と相俟って、陶芸の窯変にも似た色彩の変現を醸し出します。

 蒸しの工程後に「水もと」と呼ばれる作業で余分な染料と糊を洗い拭って染め上がりとなります。

 仕上げとして、鳳の眼や足の爪先、尾羽根などに本金箔の摺箔(すりはく)を施し、唐花の葉脈の一部には、硫黄焼き箔をした本銀の摺箔を加えています。


 地域の街おこしイベント『染の小道』道のギャラリーに出展したのれん仕様の作品です。〔(40㎝+40㎝)×150㎝〕

 《作品の解説》

左の作品は、『里山の蔦』と称している私の工房定番模様の染帯です。

生地素材は栗繭紬と云う、栗の葉を食する野蚕の繭から採れる絹糸を緯糸(ヨコイト)に間隔をおいて織り込んであります。

横位置に筋のように見えているのが栗繭の薄い茶色の緯糸です。

地染めをしてしまうと栗繭の風合いを損なってしまいますので、生成り地のまま柄付けをしています。

糸目友禅によって染色していますが、生成り地なので、薄い青墨色の糸目糊を置いて輪郭を引き締めています。

友禅には、色糊打堰(いろのりうたせ)と云って、真糊に染料を混ぜて下地を置いてあります。

黄色に見える部位は、仕上げにあしらった本金の摺箔です。

挿し色の染料にも顔料を混ぜて色味を抑え、日本画のような質感を醸し出しています。


栗繭紬と似た風合いの生地に薇(ぜんまい)紬がありますが、こちらは植物繊維を織り込んだ生地で、どちらも、おしゃれ感覚あふれる通人好みの素材です。
   

 《作品の解説》

左の作品は、東京手描友禅 『染芸展』 に出品した染帯(なごや仕様)の作品です。 

生成のぜんまい紬地に東京手描友禅の特徴とも言える単彩色で描かれた蓮華の模様です。

絵柄模様の下地には色糊打堰(のりうたせ)と云って、染料・顔料(本朱)を混ぜた真糊を薄く置いています。
背面は本銀箔の焼箔「燻し銀(いぶしぎん)」と言われる技法です。


偲ぶ会など法事向きの柄ですが、控えめの場でも、粋を好む江戸の町人文化に準えて作品の銘題を『濱町好み』としました。

東京手描友禅 『染芸展』に於いて、全日本手描染色連合会会長賞を受賞しました。.

  《作品の解説》

左の作品は、
東京手描友禅 『染芸展』 に出品した染帯(なごや仕様)の作品です。 

生成のぜんまい紬地に東京手描友禅の特徴とも言える単彩色で描かれた木蔦の模様です。

絵柄模様の下地には糊打堰(のりうたせ)と云って、真糊を薄く置いています。

蔦の葉の葉脈は金泥と松薫製の墨を練り合わせた液で筆意を付けて描いています。

すっきりとあか抜けした“粋”な作品に仕上がっています。

単に書くのではなく、手で描くのだと云う絵画的なこだわりが東京手描友禅には脈々と伝承されています。

東京手描友禅は東京の地域ブランドとして商標登録
されています。 

作品の制作は、伊藤洋いち(東京都知事認定・伝統工芸士)です。
『題名;染帯 名残り(なごり)』
   
 

《 お知らせ 》

★東京手描友禅「東京都工芸染色協同組合」が運営をするホームページへのリンクはしていません。

★染匠イトウ工房の制作業務態勢変更により平成27年3月31日を以て、
東京都工芸染色協同組合在籍による事業活動から離脱いたしましたが、
東京都知事認定伝統工芸士・伊藤 洋いちの制作活動は従前同様です。


“江戸・東京の手描友禅”の職人として紹介される機会が増え、今までのお数寄者需要の誂え制作に
加えて、大相撲興行に係る長着や袢纏羽折などの制作も手掛けるようになり、制作態勢を整えました。

このWebページでは、地域団体商標登録(第5488669号)されている“東京手描友禅”の周知を目的
として従前通り TokyoTegaki Yuzen.com の標題にて、東京手描友禅を名称として運営しています。


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